セクハラ被害の内容証明郵便

セクハラ被害の申告・慰謝料請求

yuriさん
先生、久しぶり!私は今介護用品の販売会社で事務員で働いているの。

gyoseishoshiさん
ユリちゃん、しばらくぶりだね。どう、元気でやってる?

yuriさん
それがそうでもなくて、少し悩んでいるの。職場の上司の男性課長なんだけど、前に会社で飲み会があって、そこで隣になったんだけど、すごく顔を近寄せられたり、腰に手を回してきたり、髪を触ったりされて・・・。
それから、職場でも「どんな男がタイプなの?」、とか、「彼氏いるの?」と聞かれてどう答えたらいいのか・・・。

gyoseishoshiさん
うーん、典型的なセクハラだね・・・。
それでずっと悩んでいるんだね。上司のセクハラが原因でうつ病等の精神的な病気にかかってしまったら、まず病院で診断書を書いてもらっておくのがいいよ。今のうちに出来る限り証拠を集めておくことが必要で、メールやLINE、インスタグラムやX(旧ツイッター)のDMでの履歴があればそれを保存しておき、会話の録音や、上司との事実関係を「誰が、いつ、どこで、何を、した」と手書きで詳細に具体的な記録として残しておこう。

セクハラは、職場で労働者の意思に反して不快や不安な状態に追いこむ性的言動を起因するものであって、それに対する反応によって仕事をする上で一定の不利益を与えられたり、それを繰り返すことによって就業環境を著しく悪化させることをいいます。

職場とは労働者が業務を遂行する場所であり、幅広くとらえられており、通常就業する場所以外でも取引先オフィス、接待先、出張先、顧客の自宅、仕事で使用する車の中、忘年会、送別会でも職場の範囲に該当します。このように業務を遂行する場所は職場といえます。

性的な言動・発言には、性的関係の強要、身体への接触、わいせつ図画の配布・掲示、性的な冗談、食事やデートへの執拗な誘い、個人的な性的体験談などが該当し、容姿、年齢、婚姻歴等による差別、身体に対する質問、結婚時期の執拗な質問、子供は作らないのかなどの執拗な質問、その他性差別発言、お酌の強要なども態様・状況によっては性的な言動・発言と解される場合もあります。

セクハラチェックシートを作成しましたので、ご自身に該当する項目がないか一度チェックしてみてください。

セクハラ被害を追及するための証拠について

セクハラ被害の証拠

私の経験上では、会社の上司などセクハラの加害者は加害意識が欠如しており、セクハラ行為を行っている認識がそもそもなく、自身のセクハラ行為を認めることはほとんどありません。

そのような場合に備えて、セクハラの事実を追及する証拠を収集しておくことも今後において重要となります。

セクハラ被害を追及するための証拠の代表例を以下に記載します。

  • 性的な発言をICレコーダーなどで音声録音
  • 電話での音声録音
  • 職場の同僚の証言(特に同期の女性社員など、味方になってくれる方がいれば安心です。)
  • 日々の事柄を詳細に記載した日記
  • セクハラ行為をビデオカメラ等で記録した動画
  • メールの記録
  • 郵便物
  • 医者の診断書
  • 体を強引に触られた時の衣服など